April 3, 2011

“ 小松 「テレビはここ10年、お客さんが一体何を求めているのかというテーゼで走ってきました。去年くらいまでは。
ただ、そればかりをやってるとお客さんの最大公約数を取ることになる。お客さんがどんどん小さくなって、
いわゆるジリ貧の状態になっていく。視聴者の興味があるものだけを常に取り上げていると、結局、
視聴者の後追いになってしまうんです。それを打破しなければというのがここ1、2年でした。
今は、客が面白いものではなく、個人の直感というか、テレビ局が面白いと思うものを自ら提案
していかなければ、という意識になりつつあります。その実験が、例えば『フジ算』という番組なんですよ」
吉田 「マーケティングっていうのは作品力ありき。結局こういう人がその番組を観た、というのは後からついてくる
ものなんです。よく言う話でね、ウォークマンが発売される前に、ウォークマンが欲しいですかって
質問はないんです。だけど、人々の心の中に『外で音楽が聴けたらいいな』ってイメージはある。
そのイメージを形にするのが、テレビマンにとって大切なことではと思います。質問から返ってくる
答えはありません、という」 ”

『人生で大切なことは全部フジテレビで学んだ~『笑う犬』プロデューサーの履歴書~』刊行記念 吉田正樹さんのトークショーレポート